
2016年にスタートした
「恐羅漢トレイルランニングレース」
登山道を走る山岳マラソンのコースとしてボランティアによって整備されました。
山中には使われなくなり山に帰りかけている「道」が多く残っています。
消えかけている道の途中には、昔の人々の生活の跡や素晴らしい景色が残っていました。
恐羅漢トレイル整備部会

冬の雪が溶けるとトレイルランナーが集まり「恐羅漢トレイル整備部会」として活動を始めます。
毎年登山道・旧道の草を刈り、崩落した道を直したり、壊れた丸太橋を架け替えます。
恐羅漢・十方山の山頂まで道具を担ぎ上げての整備は体力勝負ですが、彼らは日頃鍛えた力を存分に発揮してくれます。
那須との繋がり

那須集落は第1回恐羅漢トレイルレースからコースに入れていました。
その際付近の整備許可を、那須集落の長老である岡田さんに相談しました。そのご縁で那須に通うようになり、那須の住人が3人(当時)で「限界集落」と呼ばれている事、那須に人が来てくれて、那須を見てもらう事を望まれている事を知りました。以来、毎年那須をエイド(補給ポイント)とする事で、レース参加者に那須を知ってもらう事ができました。
そのうち那須周辺には、使われなくなった古道や沢登りでなければ到達できない隠れ滝がある事を知り、レースコースとしてこの道を復活させる事を思い立ちました。
トレイルランレースが出来ること

古道・登山道は定期的に人の手を加え、人に歩いてもらわないとすぐに山に還ってしまいます。
レースに使う事で毎年レース前に整備が入り、その整備費用は大会参加費から賄われます。レースは1日だけですが、整備した道をレース以外でも歩いてもらう事で通年那須に人が訪れるようになればと、このHPで紹介する事になりました。
十方山の新たな登山道として、トレイルランニングの拠点として、またかつて栄えた林業文化の面影を残す文化遺産として、多くの人に那須に安芸太田町に訪れてもらう。これがトレイルランニングレースが出来る地域貢献だと思います。
地元の協力

この活動に那須の方達も協力をいただいています。那須周辺の山々は那須の共有林で、地主の方々には岡田さんから整備許可を取って頂きました。
岡田さんは「限界集落と呼ばれた那須に人が来てくれるようになれば」と協力していただきました。